燧ヶ岳、尾瀬ヶ原(富士見下の駐車場から)1日目

7月の4連休。

の直前に2日休暇をとったので6連休……にしても天気が全然安定しない。台風も来ない7月があるなんて。天気予報は数時間ごとにコロコロ変わる始末。全くあてにならん。が天気図を見るとそれほど悪くは……。火曜は様子見で水曜から2泊3日の燧ヶ岳、至仏山尾瀬ヶ原の山行予定。


無料駐車場の富士見下から尾瀬ヶ原まで4時間以上。いろいろ考えて23時半に家を出発。
3時半に富士見下の駐車場に到着。すでに1台駐車中。雨が降った後のようだが……厚い雲はバッチリ見える。4時まで仮眠し出発準備。


4時半。まだちょっと暗いがヘッデンは使わなくても大丈夫な明るさ。それじゃあ行きますか!初の尾瀬に!

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ルートはヤマレコで。

www.yamareco.com

と気合を入れたもののこれから約3時間の林道歩き……まじか。

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お、青空が見えてるな。期待していいですか?

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と思ったのも束の間、しばらく歩いたところで雨が降ってきた。下界の景色は見えているのに上を見れば厚い雲で塗りつぶされている。

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なにはともあれ6時、富士見小屋に到着。とりあえず装備を整えつつ一旦休憩。

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うーん普通に降ってますなあ……か、帰りたくなってきた(おい)早くも一眼をしまうとは。代わりに防水のデジカメをリュックから取りだす。


林道は終わり、ここからいつもの登山道。八木沢新道を使って見晴キャンプ場を目指す。足に付いた外からの種子を尾瀬に持ち込まないためここで落とす。

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夏だねえ。緑が濃い。

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昼場に到着。

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雨止まないもんかなー、て思っていると……日が差した!

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この後また降ったりやんだりの繰り返しになるんだけどね(´・ω・`)


橋三兄弟。こいつは洗礼というべきか、濡れた木はよく滑る。なので慎重に。落ちたら帰ります(おい)

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こいつはどう見ても普通に歩けないしこの斜度は歩かせまい!とする木道の意思を感じる!……橋は使わずに脇道から渡渉する。

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最後に現れたこいつは……お?全然滑らん!まじかよ!

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8時前。本日のキャンプ地となる見晴キャンプ場に到着!疲れたー。

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とりあえずテント設営して……

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雨は止みつつあるが……予定を変更して尾瀬ヶ原散策の1日にしようかどうしようか。
テントを撤収準備している人と休憩している人と少し雑談。どうやら前日はずっと天気が悪かったらしい。火曜は様子見にしておいてよかった。


結局、当初の予定通り燧ヶ岳を目指すことに。9時前に出発!天気もバッチリなことだし。

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木道はめちゃ滑るので慎重に……おかげでペースが上がらない。

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案の定、先行していた人が盛大に転んでた。怪我がなくて何よりです、本当に。
八ヶ岳を連想する雰囲気。

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……これはなんだろう?

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白砂田代に到着。ここにきてようやく尾瀬らしい景色を見れた。

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風がそれほどないから池塘にも景色が映ってる。

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自然の宝庫ですね。

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あー飛び込みたい!

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10時前。沼尻に到着。目の前の尾瀬沼がきれいだ。

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歩いてきた道を振り返る。

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ここでしばし休憩。後から来た人と少しお話。山ノ鼻から来てもう帰るとのこと。


さてそれでは気合い入れて行きますか!大回りはせずこのまま目の前のナデッ窪を利用して燧ヶ岳を目指す。

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序盤は大したことなかったが……中盤から大きな岩がゴロゴロしてあちこちに水が流れて非常に登り辛い。

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ていうか先がまったく見えねえ。途中で沢の水で顔や腕をジャバジャバ。

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日陰が無く登るのがめちゃ辛くなってきた。そんな状態のときに倒木。いじめかこれ。

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なんとか乗り越えたが……きつい。

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途中からペースがガクンと落ち、手足がしびれてきた……あ、これハンガーノックだ。限界まで行動する自分の判断の甘さに呆れつつ大きな岩で休憩。いやーほんとやばかった。ナデッ窪に入ってから一人もすれ違わないし。


眼下に尾瀬沼が広がっている。右下の建物は先程休憩した沼尻だ。

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俎嵓(まないたぐら)は左の山か?

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左の尾根は長英新道か。

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やっと長英新道との合流地点に到着。

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俎嵓は奥の山だった……まじかー(´・ω・`)

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視線を左に向けると柴安嵓(しばやすぐら)。あれが燧ヶ岳山頂。

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風があって気持ちがいい。左下には尾瀬ヶ原

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花を愛でる余裕がやっと出てきた。

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振り返れば尾瀬沼。雲は多いが景色はまあいい。

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12時半。やっと俎嵓山頂に到着。

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山が隠れる位置に雲が厚く広がっているが、上を見ると雲は薄く青空が見える。

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雲がないうちに柴安嵓に着きたいねえ。

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ってことでぼちぼち行きますか……あの急登でまたバテそう(´・ω・`)

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花に癒やされて頑張るしかない!

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13時。思っていたよりあっさり登れた。
ということで燧ヶ岳(柴安嵓)山頂!東北最高峰に到着!ちかれた~。

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山頂は割と広い。

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目の前には尾瀬ヶ原。正面には至仏山

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至仏山。あしたどーしよーかなー。

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ぼちぼち出発。今思うとここでもっと休憩しておけばよかった。

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雲はちょいちょいあるが悪い天気ではない。

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俎嵓と燧ヶ岳(柴安嵓)のツーショット。

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さてこれからキャンプ場まで続く見晴新道。3時間下ります……3時間の下り。道はというとこんなグチョグチョ。非常に歩き辛い。

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たまに整備されてたり。

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まあでもほとんどグチョグチョ道。

これでどんどんスタミナ消費して……またハンガーノック。まさか1日で上りも下りハンガーノックになるなんて初だ。我ながら間抜けすぎてもう。しかも後から下りてきた登山者に助けてもらうとか……もうこんなことは二度と無いようにしないとなあ。助けてくれた人、改めて本当にありがとうございました。


15:30。青息吐息で午前中に見た見晴新道分岐に到着!木道が乾いてる!見たことある道にたどり着いたときの安心感!本当にやばかったー。

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助けてくれた人に追いつきキャンプ場まで一緒に行くことに。湧き水は大丈夫とのことでごくごく飲んでいたが……ちょっとその勇気がなかった。


檜枝岐(ひのえまた)小屋に到着。人工物の安心感!

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とりあえず今しなければならないことはエネルギー補給。カレーとキンキンに冷えたビール!生き返る。食べるって大事!

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ここでしばらくのんびりした後はテントでくつろぐ準備……めちゃテントが増えてる。
さて落ち着いたし雲が出てきた今は明日の天気が不安だから今のうちに少し尾瀬ヶ原を散策しておこうか。キャンプ場からは5分とかからないので楽ちん。


ワタスゲはもう終わりですね。

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ぽつんとニッコウキスゲ

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オタカラコウ

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トキソウ

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先程まで登っていた燧ヶ岳。

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至仏山は雲ですっぽり覆われてしまった。

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ノアザミ

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コバギボウシ

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人のいない尾瀬を独り占めでちょっとラッキー。もうちょい奥まで進もうかと思ったが、もう17時半なのでそろそろ戻る。


雨は降るわ、ハンガーノックで動けなくなるわ散々な事があったが、日中は青空がみえる登山日和だった。
翌日は至仏山も登頂するつもりだったが体の疲れと精神的なことからまた次回にする。天気がよかったらのんびり尾瀬ヶ原一周。悪かったら一部だけ観光と尾瀬沼一周かな。すでに雨が降りそうな空模様だから後者になりそうだけど。


中途半端な時間にカレーを食べてしまったので全然腹が減ってない……のでちょっと本を読んで20時に就寝。