上州武尊山(1回目)

GW!せっかくだし久しぶりの登山!目指せ武尊山…個人的にはやはり「上州武尊山」という名前のほうが格好良い。
21時半に神奈川を出発。大型連休ということで夜中でも渋滞に嵌まる(´・ω・`)
水上ICから一般道へ。3時半に裏見ノ滝駐車場に到着。誰もいない駐車場で5時まで仮眠。写真は撮らなかったが見上げると凄い星空だ。そして近い!


ルート。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1125220.html


5時起床、準備をして5時半に出発!


少し歩いて武尊神社に到着。

もちろん安全祈願。
林道はまだまだ車では通れない。

武尊山がチラ見する。

途中…迷う!がなんとか分岐に到着。

つーか雪で道標やリボン隠れていて登山道がさっぱりわからない。それはもう見事なくらいに。
地図を見るとこの分岐を左に真っ直ぐ進み渡渉するようだが…雪が山盛りで渡るに渡れない。
なので渡渉できない場所から右に曲がり進む。
途中トレースがあり地図を見ながら、まだ進めると確信する。


が流石に不安が残っているので9時まで明確な登山道に出れなかったら引き返すと決める。
あ、リボン発見…てことは合っているのか?

時間的にも大丈夫そうなのでトレースはところどころ消えているが進む。

で、がっつりトレースを発見!もうこれはガンガン進むしかない!

ああ、いい景色だ。傾斜はおかしなことになっているが。

振り向く。転げ落ちたら死ぬ。

本来のコースでは数カ所の鎖場があるようだが、1箇所しか見なかったw

まあ、コース外を進んでいるということが確実に分かったということだ。
鎖場は溶けた雪が凍っていたから慎重に登った。
で、その鎖場を登りきった場所からは素晴らしい展望。



それじゃ、進みましょう。

至仏山と燧ヶ岳が見える尾瀬方面。

正直に言おう!
登ってきたルートは下山時に使う予定のルートだと勘違いをし、これが剣ヶ峰だと思ってましたああああああ!!!

さて気を取り直して武尊山山頂を目指す。

うっすら富士山。

剣ヶ峰ではない場所。

…ん?あの右に見える尖った山はなんだ?

この辺はハイマツじゃなかろうか…あれ?


なんか勘違いしてる???
と、とりあえず上州武尊山山頂に到着!



なんかもう精神的に疲れたぞ。
で、ここからの展望は360度素晴らしい。
山頂にある方位盤を見ると石に山々が彫られている…え?あれ???さっき通ってきたところは剣ヶ峰じゃなかった!?
てことは登ってきたのはほぼ当初の予定通りだったってことか。軽く混乱。
やべえしっかりしろ俺。
山頂から見える山々。


日光白根山

皇海山だったかな?

燧ヶ岳。

赤城山方面。

谷川岳方面。

前武尊。

そしてこれから目指す剣ヶ峰!!!

左の最奥に小さく富士山。


それでは剣ヶ峰目指して出発。
ザレ場を下る。振り返った先には上州武尊山

ていうか剣ヶ峰って鋭く尖っていて分かりやすい山なんだなあ(´・ω・`)

つーか急登じゃんあれ。

剣ヶ峰登頂後は赤丸から下った。道標は案の定、雪に埋もれて見つからなかったけど。

あと少し。

登る。

剣ヶ峰到着!


山頂狭い!
ここの展望も素晴らしい。

上州武尊山

剣ヶ峰を早々に後にし、休憩を入れる。


で上州武尊山から剣ヶ峰の間…というか休憩している辺りから下山できるルートがあるはずだが全く見てないんだが、どゆこと?(´・ω・`)
十分に休憩をしたので下山開始…さてどこから下りようか。
しばらく地図とにらめっこ。途中、他の登山者にも聞いてみたがやはり分からないようだった。
うーむ仕方ない、目星をつけていたところから下山開始とするか。トレースが一切ないけど。


てことで先程の画像にある赤丸から意を決して下山。
スピードがつきすぎないように調整しながらシリセードで下山。

途中、振り返ってみるが…これもう戻れねえな。

周りをしっかり見つつ、地図とコンパスをこれでもかってくらいに頻繁に活用。
8割不安2割ワクワク…あ、リボン発見!

よかったあ、やっぱり合ってたか。
さらに道標も!

ここで安堵………がいけなかった。
道標の先にはどうにも登山道が雪で埋もれて消失している。うーむ困った。本来はここで少し無理してでも消失しているであろう雪道を無理やり探して進むべきだったかもしれない。
うっすら見えるトレースは左に渡渉し暫く沢沿いに進んでいるようだ。まあ地図を見ながら途中で右に曲がればいいだろうと判断…したが…。
小さい滝が見えた。

ていうかこれが見えたら先程の道標まで戻るべし。
ちなみにこんな道を進んでます。


まあ、それにしても静かなものだ。ていうかトレースもない…あれ?


ここから暫く画像はなし。ていうか撮る余裕がなかった。軽いパニックになりそうだったので気を落ち着かせ地図とコンパスを見て進む。
万が一のために右側の尾根に出れそうな場所の目星をつけておく。
で、これ以上進んだら完全に詰むと思えるような場所に出たので引き返す。
引き返す途中で雪を踏み抜き沢の岩で脛を強打。が、アドレナリン出まくりなので痛さなんて何のその。
落ちたところから這い上がり、足を濡らしながら渡渉し、目星をつけていた尾根に出れそうなところを登る。


…行きの林道に出たああああああああああ!!!やっぱり正解だったああああああ〜。

本来は朝に見た須原尾根分岐に出てこなければならいのだが、武尊神社の随分と進んだ林道の場所に出ていた。


こんな感じで登りと下りで道迷いをかましてしまった。
下山中は
「時間ならまだあるからまだまだ行動できる」
「食料もあるし防寒具もあるからいざとなったらビバークだな」
「これは典型的な遭難パターンだな」
「GWの遭難者ニュースに出てしまうかなあ」
などなど他にも色々考えてたなあと。
まあ無事に戻れてよかった。


武尊神社から上州武尊山まで一人の登山者と会い、剣ヶ峰までは大勢の人と会ったが、下山は全く会わなかった。
それとどうもスキー場からの登山者が多かったのかなと。


登山中は地図とコンパスしか活用していなかったが、今後はスマホGPSも利用すべきかなあ。
今回は靴擦れ対策として前回靴擦れした箇所にテーピングをしたお陰で何もなかったことが不幸中の幸い。
…しかし駐車場で怪我をした脛を見ると、桐で穴を開けたくらいの大きさの穴が…そこから血がポコポコ出てるとかもうね。
長ズボンとスパッツを履いていたからまだ良かったかもしれない。これが剥き出しだったらと思うと(´・ω・`)
お陰で日帰り温泉では湯に浸かることができなかった…シャワーだけとか初めてだよ!


ちなみに靴底の硬い靴ならキックステップで十分な雪質だったため、念のため持っていったアイゼンは使わなかった。


それと疲れ切って裏見の滝の存在をすっかり忘れてしまっていたことにちょっとショック。