6月下旬。夏期休暇のテント泊登山の前にどこかでテント泊をしておきたい。ってことで尾瀬だな!と考えたが至仏山は7月から登山可能。尾瀬の両端にある至仏山と燧ヶ岳を登るには余裕を持って2泊3日が必要かなあと。結局、以前から回ってみたかった南八ヶ岳の編笠山、西岳、権現岳の周回ルートを計画。
金曜の2時に藤沢を出発。権現平の駐車場に到着したのが5時。綺麗なトイレが3つあり、登山口は左奥。平日の天気が微妙ということだけあって駐車場には俺以外誰もいない。
編笠山方面を見ると真っ白な雲で覆われている。黒い雲でないだけまだマシってやつかな。場合によっては登らずに撤退も考えておく。時折降る雨を車内から眺めながら、まずは6時まで仮眠。
6時…なんとかいけるか?そう判断し決行!朝食を取り準備万端!それでは出発!
ルートはヤマレコで。
これでもかってくらい森林浴をする。
なんか久しぶりの山行でテント泊の重い荷物もそれほど苦にならない…歩き始めたばかりなので当然といえば当然なのだが。
そんな時に南八ヶ岳モアイ像(勝手に命名)を発見。
いい感じに苔が目立つようになってきた。八ヶ岳ってのを実感する。
7時に雲海展望台に到着。
名前の通り僅かだが雲海が見え下界はまずまずの天気のようだ。
まあこれから向かう先はご覧の有様なんですけどね。
でも雨に濡れた花や木に癒やされる!
富士山もよく見える!笠被っちゃってるけどね!
八ヶ岳って道だ。
7時半。押手川に到着。
この時の計画。編笠山へ直登せず、まずは青年小屋へ行きテント設営をし余計な荷物を置く。重い荷物から開放され空まで羽ばたけそうな体の軽さに喜びながら編笠山へ、次に調子に乗って西岳へ。翌日に権現岳へ。そんな計画だ。なので分岐している押手川で青年小屋を目指す。
少し進んだところで展望台。
天気は大丈夫かなあ。
水を発見。水が尽きたらここで補給ができるな、うん。
上の方は…わ~い真っ白。
…花と苔で癒やされよう。
八ヶ岳は序盤はハイキングなノリ。中盤は苔に覆われ始めた雰囲気のある八ヶ岳らしい景色が広がる。山頂近くになってくると岩が目立つゴーロが続く。そんな印象。
なにはともあれ8時半過ぎに青年小屋に到着。
赤提灯がぶら下がってなかったよ!樹林帯を抜けたからか風がめちゃ強い。つか暴風だこれ。
テント場。当然、だーれもいない。
編笠山は…これ遭難しませんかね??
どうしようかなあ、と非常に悩んでいると編笠山から下りてくるトレラン3人。状況を聞くと目印はあるし途中の樹林帯に入れば風の影響はなく、風自体もそれほど強くはないとのこと…そうかあ。
散々悩み…ここまで来たから登っておくかってことで荷物はデポし長袖を着て防水カメラを持って登り始める。岩場のゴーロを過ぎたら低木の樹林帯。当たり前だが風の影響はなくスムーズな登りができる。
9時半。編笠山山頂に到着!
すごい風!踏ん張らないと暴風で体が持っていかれそうだ。でもこれだけ風が強ければ雲は取れるんじゃなかろうか…と淡い期待をしたが北西の風に乗って後から後から凄まじい勢いで雲が流れ込んでくる。そんな雲の流れで瞬間的に雲が途切れる。これだけは最高の瞬間で絶景を目の当たりにできた。
富士山。
かなり寒いので早々に下山開始。さらば編笠山。
ゴーロの先の眼下には青年小屋。
10時前に青年小屋に戻ってきた。さて本当にどうしよう。天気予報を見ると風はこれ以上酷くはならないみたいだが夕方に雨が降り、夜には一旦止むが翌日の昼前から再び降り始めるようだ。テント場で風を凌げる快適そうな場所を見つけたが、この調子だと西岳も権現岳も眺望は無いだろう………中止にします!テント泊も西岳も権現岳登頂も!
長い休憩を挟み10時半に下山開始。自然相手の楽しみなので、こればっかりは仕方ない。あー、重いテント泊道具を置いて下山したい(おい)
相変わらず下界は天気がよろしいようで。
上はダメダメだったなあ。
そして恐らくこれが雲の切れ目。だいたい標高2100メートルってところでしょうか。それと当初、下山時に利用しようとしていた尾根。
11時。押手川に戻ってまいりました。
雲は取れてきてる。
12時前に駐車場に到着。何だかんだで悪天候にもかかわらず20人ほどの登山者と会った。
のんびり駐車場で着替え、日帰り温泉を目指す途中、「富士見平」で山々を眺める。
奥秩父方面。
富士山。
山頂が雲に覆われた南アルプス。標高の高いところはどこも駄目っぽい。
「ホテル八峯苑鹿の湯」で汗を流す。平日の昼間だから人が少なく最高だった。
で、ここまで来てこのまま帰るのはもったいない!てことで一度は訪れてみたかった御射鹿池へ。
下調べはしてこなかったので、農業用のため池ってことにちょっとしたショックを受ける。
残念ながら立入禁止なためため池には道路からしか見ることができない。
白い馬はいなかったが数羽のカモが羽ばたいていた。
曇りで太陽の反射がなく風もないため水面が乱れることもなく、撮るにはいいタイミングだった。平日にもかかわらず人がそこそこいて、帰り際にも訪れる観光客とすれ違った。ちなみに御射鹿池を過ぎたらすぐに駐車場があるので路駐は止めましょう。
帰り際に八ヶ岳の山容が見れたが山頂付近は厚い雲で覆われ、さらに霧ヶ峰方面は黒く厚い雲が居座っていたので風の流れから恐らくその黒い雲が八ヶ岳に来るのではって感じだった。
さて他に見るものは時に無いのでこのまま帰宅。
が後気になっていたのが八ヶ岳PAのカレー!肉厚ベーコンとハーブが効いたソーセージ。レーズンバターが一味変えてくれるのも面白い。もうちょい量があったら良かったけど美味しかったです。
次は信玄ソフトクリームかな!
腹を満たし渋滞にハマること無く帰宅。
今回はパッキングの再確認、テント泊装備を背負った感覚が思い出せたなどまあ日帰りでも得るものはあったかなと。御射鹿池にも行けたし!