白馬三山、不帰ノ嶮、唐松岳(猿倉~八方尾根)2日目

3時半に起床。テントから出ると辺り一面真っ白。雲がたまたま流れ込んで一時的なことなのか、それとも一日中視界真っ白なのか。1日目に山小屋の天気予報を見た時は天気は良さそうだったけど…。


朝食を取って4時から撤収作業開始。周りもボチボチ起き始めている。
とりあえずテント担いで白馬岳山頂を目指しますか。てことで5時に出発。
お、青空が見えるな。雲が下に溜まっちゃってるけど。

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ルートはヤマレコで。

www.yamareco.com


白馬山荘にザックをデポし軽身になって山頂へ…。5時過ぎに到着したが前日同様、雲が次々流れ込んでくる。しばらく待ってみたが景色がいっこうに変わらん。

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うーん、これは白馬岳にまた来いということなのだろうか。


雲は多いが切れ間があって天気は悪くなさそう…栂池への下山は止めにしてこれはもう白馬三山と不帰ノ嶮を楽しんで唐松岳だな。

 

白馬三山(白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳)のうち白馬岳は前日に引き続きこの日も登頂したので次は杓子岳へ。
誰も彼もが栂池方面へ向かっていく…のんびり満喫しながら山を楽しむさ(´・ω・`)

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そんな中後ろから登山者。話すと五竜岳まで行くとか。体力的に無理なら唐松岳から下山するらしい。唐松岳で一泊しないのか。羨ましい体力だ。

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日が出て反対側には雲…これはもしかして!ってことで薄っっっっっっっっっっっすらブロッケン現象

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これを見れただけでも満足ですよ。
向かう先では雲が下から這い上がってきている。つかそろそろ杓子岳と巻道の分岐のはずだが。

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まさかとは思うが右の巨岩が割れたようなところを通るってわけじゃないだろうなあ。

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分岐を発見し杓子岳へ向かうが…ザレとガレが混じった急登で非常に登りづらい!

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6時半。ゼエゼエしながら杓子岳へ到着!

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あー疲れた。疲れたけど景色いい。
眺望が素晴らしい。白馬岳方面から。ぐるりと絶景が広がっている。

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一眼持った山ガールと少し雑談。鑓温泉が休業中なので蓮華温泉へ向かうとのこと。


雲が晴れたしこの痩せ尾根を進む。

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下には流れ込んだ雲が溜まっていた。

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目の前には三座目となる鑓ヶ岳。

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ここもお花畑。

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鑓ヶ岳はまだ先だなあ。近いようで遠い。

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振り返り、先程までいた杓子岳が右に。雲に隠れ始めてしまっているが最奥に白馬岳が見える。

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天気はいいが少し靄っているだろうか。

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7時半。白馬鑓ヶ岳に到着!

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ここでNさんと少し話し同じ目的地となる唐松岳へ向かうそうなので不帰ノ嶮を頑張っていきましょうか!
と一人より二人の精神である。なんと心強い。その後、同じテント泊装備の登山者と話したが、この人は五竜岳へ向かうらしい…マジで!?その後会うことがなかったので無事に到着し下山できたと勝手に思っている。


白馬鑓ヶ岳の反対側はお花畑が広がっていた風景と違い荒涼としたザレ場が広がっていた。

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さてお次は天狗山荘を目指す。いやー素晴らしい風景だ。

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白馬鑓温泉への分岐。ここで猿倉に下りてもいいんだけどねえ。今回は不帰ノ嶮も楽しみのひとつなので唐松岳へ。

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今日のイワヒバリ。

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地味に続く登りがキチイ…。

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見事に山頂付近に雲が残ってるなあw

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などと思っているうちに8時、天狗山荘に到着。

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絶賛改築中だがテント場と水、トイレそれと売店も使用可能。
唐松岳まで5時間近くのアップダウン。気合い入れます!

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正直、すぐに天狗ノ大下りが現れるものかと思ってました!まだ稜線歩きを楽しめってことですね、わかります。

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振り返ってみたが既に白馬岳は見えず。

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8時半。天狗の頭に到着!

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ってあれえ?まだ稜線歩き!?もったいぶるなあwそしてこれは意外と疲れるwいい風景であることは変わりないんだけどね。

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9時。ようやく天狗ノ大下りに到着。そして不帰ノ嶮の全貌が目の前に広がっている。よし、大キレットに比べて威圧感は感じられない…良かった。唐松岳は中央の最奥の山だろうなあ。歩き応えのありそうな道だ。

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ここは一気に数百メートルを下る。「天狗」と付く箇所はだいたい危ない場所だよね。

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ちょいと休憩。

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いやー下りてきた下りてきた。

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さてここからが本番。一峰へ!

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でもってここで眼鏡を置き忘れてしまうという大ポカをやらかす。
途中まで全然気づかんかった。ということは大して重要アイテムじゃないのでは?と一瞬思ったが、イヤイヤやはり無いと不便なわけですよ。今回の山行では問題なかったけど。
気づかないまま黙々と進み、右に見えてきた鋭利に尖った岩山は2峰。真ん中のこんもりと膨らんでいるのが1峰だ。

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10時半。1峰にようやく到着。

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あっちい。日陰がほしい。真ん中の2峰北峰とその右隣に2峰南峰が見える。

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1峰を下ったところの鞍部に到着。

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ここで一息入れて体制を立て直し、連続する鎖場へ。壁を登って、

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横移動。

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梯子を渡って

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巻道。鎖がない分こういう道のほうが怖い。

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雲で底は見えないが日差しが弱まっているだけだいぶマシだ。

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まだまだ鎖場は続く。

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振り返ると雲広がってきたが右に1峰が見える。

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まだまだ先は長い。

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思ったより進んでない感じだ。あとどのくらいかかるかなあ。左の山が唐松岳…だと心の底から信じたい!

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一瞬、この絶妙にハマっている岩の穴をくぐって下に行くのだろうかと狂った思考が浮かぶw

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疲れてるんだよきっと。
一番怖かったのがこの鎖場だ。

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その鎖場を越えた11時半。やあっと2峰北峰に到着!

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いやあ疲れた!


ここから痩せ尾根が続く。油断して滑落する事故が起こる場所だ。

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12時。2峰南峰に到着!

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ここから急に道が広くなったため舞い上がってしまったw

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この時は目の前の山が唐松岳だと思ってた!

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どうやらこれが3峰らしい。


でここでエネルギー切れがもう間近って状態、なので一旦休憩。つかあれこそ唐松岳だよね?

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残りの水もわずかってところで、13時にようやく到着!唐松岳

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先に到着していたNさんと喜びを分かち合いしばし休憩。
いやあテント泊装備でよく到達できた、俺。白馬三山より達成感があったぞw不帰ノ嶮の一部が雲の隙間から覗く。

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さあって、眺望もあまり望めないしそろそろ今宵の宿泊地に行きますか。てことで唐松岳頂上山荘へ。
思っていたより大きい山小屋なんだな。もっとこじんまりとしているかと思ってた。で、一番気にかかったのがテント場だ。…山荘からあそこまで下れってか!マジかあ(´・ω・`)

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混雑する唐松岳頂上山荘でテントの受付(1200円)。白馬岳の時もそうだったが、200円ってのがどうにも半端な気がしてならない。値上げでもしたんですかね?
テント設営後、Nさんとお疲れの乾杯!眺めのいい席でしばらくNさんと談笑。

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景色真っ白だけど。
翌日以降のNさんは八峰キレットへ行き扇沢へと下りるらしい。
後日、YAMAPで1日早い下山となったようだが長距離山行を無事に完遂したようで本当にお疲れさまでした。


ここで水を利用するとなると要煮沸の水が販売されているので、1リットル(150円)を購入。そしてトイレがきれい!石鹸で手を洗うところもあって下界の宿と変わらんのではないだろうか。
テント場に戻りのんびりとした時間を過ごす。大体は曇っていたが、時折晴れたり雨がぱらついたり。
テントからはというと、唐松岳

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正面に恐らく剱岳が見えたのかな?

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五竜岳

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3日目の最終日は天気が昼くらいから崩れるようだ。

八方尾根へ下山後、猿倉まで白馬八方バスターミナルから移動しなければならない。そのバスの時間が9時45分発。それを逃すと11時55分。後者だと雨に降られそうで怖いから、3日目も早めに出ないと駄目だな、と結論に至る。


2時半に起床→4時に出発して唐松岳山頂で朝日を拝む→5時に出発→8時にリフト場に到着→8時半過ぎに白馬八方バスターミナルに到着


これで行こう、いやこれしか無い!
それにしても2時半…2時半かあ。天気が崩れるとかなければかなりのんびりした最終日になる予定だったんだがなあ。
とにかく翌日の行動も決まったことだし17時に眠くなったので早々に就寝。