悪天候に山行を何度も阻まれ…いったいこれで何度目の挑戦か。
9月下旬。天気を確認すると2泊3日の3日目が悪そうだけど…果たして。
いつから場所が変わったのか奈良田温泉の第一駐車場に4時半到着。
この日は祝日のため始発のバスが早い。30分ほど仮眠した後はおにぎりを頬張って始発のバス停へ。
第一駐車場を出て左へ少し道を戻りトンネルの手前にバス停。
結構早めにバスが到着。料金は先払い。
続々と登山者がバスに乗り込むが連休最終日だからか席は全て埋まらず出発。途中から乗車してくる登山者もいない。割と快適なバスだった。
バスに揺られて1時間。6時半に広河原に到着。他のルートからのバスも到着してきて登山者がワラワラと。
さてお山のお天気はどうかな???
…素晴らしい!
目指せ北岳!
ルートはヤマレコで。
これは少し安心。それでは出発。
急登がキツい!
前後に大勢の登山者がいて自分のペースが保ちづらくて早々から疲労が溜まっていくことを実感する。
大華沢ルートを行きたかったが橋が撤去されていて通行できないとのことなので白根御池小屋経由のルートしかなかった。
崩落がひどい。
しかし水…というか沢に癒やされる。
まだ秋には早いのか新緑が目立つ。
8時過ぎ。白根御池小屋に到着。正直ここまでめちゃ疲れたー。
ここでエネルギー補給して少し休憩。進む先に目を向けると雲がモクモクと広がり始めていた。勘弁して!
8時半出発。後ろを振り向くと鳳凰三山がはっきりと見えた。
延々と続きそうな急登を進んでいると紅葉が目立つようになってきた。
白根御池小屋から1時間ほど登ったところで草すべり分岐に到着。
ここからもまだしばらく急登。雲が取れないなー(白目)
お、青空!広がれ青空!
まだ紅葉には少しだけ早かったかな。
あと少しで尾根だ。青空が歓迎してくれているぞ!
久しぶりだなーここも。
甲斐駒ヶ岳。山頂は雲に覆われていた。
小太郎尾根分岐か?
正解だった。10時前に到着。ここは眺望がいいのかゆっくりしている人が大勢いた。
さて出発しますか!雲が多いけど!
紅葉は点々と見る。
振り返る。雄大な景色だ
ホシガラス。冬支度だろうか。あまり見たことがなかったからラッキーだった。
吸い込まれそうなカール。
あの岩場を越えねば。尾根に出てもテント場までもう少し時間がかかる。
10時半。北岳肩の小屋に到着!めちゃくちゃ疲れたー!
山頂からの眺望が絶望的だがまずは重い荷物を早く下ろしたい。
コロナ禍であっても北岳肩の小屋のテント場は予約制になっていなかったから正直助かる。
受付を済ませ、早々にテント設営。スマホの電波はバッチリ通じた。
腹減ったのでカレーとビール。ゆっくりしていたがビールを半分近く残してしまった。
テント場はまあまあの混み具合。到着時はガラガラだったが、しばらくするとどんどん登山者が到着。早目に到着してよかった。
ゆっくりしていたがビールを半分近く残してしまった。
眺望は諦めてしばらくテントでまったりしていたが…外が少し騒がしい。なんだ?
外に出ると晴れてきた!
でも雲は取れなさそうだな。
甲斐駒ヶ岳方面。絶景。言葉が出なかった。
そして生まれて始めてみたブロッケン現象!めちゃハッキリ見えてテンション爆上げw
これまたハッキリした天使の梯子。雲は取れないだろうがそれだからこその絶景を見ることができた。
テント場は雲の通り道だった。
マイテント。
北岳方面は終始雲は取れなかった。
重苦しい雲が北に広がっているがそれほど心配はしなかった。
夕日は期待できそうもないがマジックアワーの時間だ。テント場の目の前は晴れていれば鳳凰三山が広がっているが…。
そんなとき、17時前。太陽のように月が雲海から昇ってきた。
しばらくすると雲が盛り上がって月と雲のせめぎあいが続いた。
感動しているときにイワヒバリ登場!やっぱり高山に来たら君に会わないとねえ。
月から右に目を移すと富士山!
太陽が完全に沈み暗闇に包み込まれる時間。月が煌々として安心を与えてくれていた。
これは翌日も期待するしかないな。と訳のわからない期待を持って19時就寝。
2日目へ続く…。