車で激狭長距離林道ルートはパンクの危険性もあることとなにより精神的にしんどそうなので深田久弥も歩いたという長距離クラシックルートで。
0時に「かじか荘」に隣接する駐車場に到着し3時半まで仮眠。かなりの山行時間になるっぽいので行動時間もいつもより早め。
ルート。
3時半から準備を開始し4時に出発。真っ暗な時間帯なのでヘッデン装着。登山口は林道1本なので迷うことはなかった。この時点で星は出ておらず天気は曇りのようだ。
5時に一の鳥居に到着。登山道の印がヘッデンの明かりで反射してとってもわかりやすい。
6時にはかなり明るくなってきた。
仁王門。
お山巡りをしている時間の余裕はないのでこのまま左の庚申山荘へ。
6時半に庚申山荘に到着!天気もよろしい!
ここで少し休憩。気温としてはTシャツと長袖で十分。そしてここからが本番ってところだろうか。
では出発!
水場
まだ大して歩いてないのに幻想的で魅力のある景色だ。
滴り落ちる水の裏から。
晴れてきた晴れてきた。
こんな梯子がいくつも続く。
庚申山荘近辺でダラダラ過ごすのもいいかもしれない。
雲は少しあるものの問題なさそうだ。
庚申山に7時に到着。
朝が早いからかここまで会った登山者は数人…いやこの人達は何時に出発しているのか。
狭く展望もないため早々に出発。
そして見事な景色が。右に本命の皇海山、左に鋸山。
本日の予定は真っすぐ行って右へ。そして右から見切れた左の稜線へ…長い戦いになりそうだ。
そうこうしているうちに御岳山に到着。
ここで藪こぎの慣らし。本当に慣らし。
落雷でもあったのかな?
8時前に薬師岳に到着。ここも展望なし。
白山に到着。
お、展望は良いな。
鋸山。
…皇海山には雲がかかってる。けどこういうのは今までの経験上、時間が経つに連れて雲は取れてくるもの。
で、先を見ると見事な崩落地が。がこれは左下にはしごがあるのでそこから取り付く。
これ。
と、その前にこいつを下りなくてはいけない。
下りたら藪をかき分け…
まっすぐ登らずに、
左へ。
先程見た梯子とロープの垂直上り。
なかなか険しい山だ。
この岩が落ちないのが不思議!
六林班峠分岐。
8時半に鋸山山頂に到着!予想通り皇海山の雲は取れた。
あまり広い山頂ではないがここで少し休憩し、再び出発!
いきなりの急斜面でなので慎重に。
あー、天気いい。
下ったあと不動沢のコルから急登となった。
青銅の剣。
10時前にようやく皇海山山頂に到着!展望なし!
激狭長距離林道ルートからの登山者も目指す山なのでそれなりに賑わいを見せる。つか団体さんもいらっしゃる。
ここで山行中に何度か顔を合わせている人に話しかける。「道迷いが多いらしい六林班峠に行きます?」「どうしようか迷ってるんですよねえ、あの梯子とロープはあまり通りたくないし」「じゃあ先に行って道を作っときますよ、遭難したらよろしく!」なんて冗談交じりに話して別れる。
人も増えてきたし展望もないしで出発…が下っている途中で軽い捻挫をしてしまう!冷や汗がどっと出たが歩くことに支障は無さそうだ。この冷や汗は甲武信ヶ岳の時も同じ軽い捻挫をした時と一緒だ。
ああ、怖かった。つかまだ半分も山行が残ってるのにここで歩けなくなるのは非常にまずい。
10時半に激狭長距離林道ルートからの登山者と合流する不動沢のコルに到着。
雲が出てきたなあ。早めに行動しといてよかった。
こうしてみると尖ってるなあ鋸山。
そして歩いてきたギザギザ稜線。鋸という名は合っている。
鋸山に再び。とりあえずここで休憩。
朝通ってきた山々。
さて道迷いが多いという六林班峠へ気合を入れて出発!この光景はワクワクする。
腰くらいの笹薮がすごい。しばらく歩いたところで振り返る。裏から見る鋸山はなだらかな山だ。
これから行くであろう景色を見渡す。ここのどこかに庚申山荘があるはず…。
藪漕ぎ藪漕ぎ藪漕ぎ…
背丈ほどのある藪もあったりするが慎重に進めば登山道の目印は必ず見つかった。一回ルート外れちゃったけど(おい)
12時前に六林班峠になんとか到着。
しかしここからがまた長いこと長いこと。
道は明瞭なれど終わったと思っていた藪こぎは続き沢が出てきた喜びと言ったらもう。
最高に気持ちよかった。
大したことない道に見えるが右は崖になっている箇所が殆どで若干の傾斜があるためトラバースを永遠にしているかのような錯覚に陥る。
沢があったり崩壊した箇所があったりなかなかバリエーション豊富(´・ω・`)
もう本当に疲れた。一体いつになったら庚申山荘は見えてくるんだ。ってときに天下の見晴分岐に到着!ああああああゴールが見えてきたあああああ。
そんな状態だったんで天下の見晴へは寄らず真っ直ぐ庚申山荘へ(えー)
あと少し。景色も少し変わり苔むした巨岩が目立ってきた。
14時過ぎに疲労困憊で庚申山荘に到着。
まあここから2時間近く歩いて駐車場まで行かないといけないんだけどね。
朝暗すぎて撮れなかったのでのんびり撮りながら帰ることに。
旧猿田彦神社跡。
夫婦蛙。
鏡岩。
沢は癒やされるなあ。
一の鳥居に到着。
さてここから林道地獄!
天狗の投石。
16時に駐車場に到着!足が棒状体で持ってきた水分3リットルはほぼ空。藪こぎ、鎖場、はしご、急登、トラバースなどなど今までの登山の集大成のようなコースだった。
歩いた距離26キロ、山行時間12時間。久しぶりの長距離山行。はあ~本当に滅茶苦茶疲れた。でも達成感は半端ない!
駐車場で薪拾いをしていたおじさんと少し話して「かじか荘」で日帰り入浴してサッパリ。内湯と露天があったけど殆ど露天で過ごす。
景色もいいし気持ちよかった。このあと休憩室で仮眠をとって夕食。
少し遠いが「ラーメン雅」で。それほど混んではおらずあっさり入店。
めちゃ腹減ったのでチャーシュー麺大盛りと餃子五個。
ちょっとしょっぱいが、まあ悪くない。
夏季休暇は分割したので10月の休みが今年最後のテント泊決行予定かなあ。
もうホント晴れてくださいよホントにホントにホントに…。
梅雨の時期より9月10月が雨の日が多いとわかったので(今更)来年は7月に夏季休暇を取ってしまおうか。8月は混みそうだから避けたいのだけれど。