『明日に向って撃て!』

セピア色で始まりセピア色で終わる。ラストのストップモーションは映画史に残る屈指の名シーンで有名らしい……初めて知ったけど。
個人的な意見としてはストーリーは薄っぺらい感じはあったかな。
そしてポール・ニューマンロバート・レッドフォードが若いこと若いこと、つーか男前だわ、こいつら。
銀行強盗や列車強盗など、人は殺さないが金は奪う荒くれ者で頭の回転が早いブッチと銃の腕はピカイチのサンダンス。
2回目の列車強盗から凄腕の連中に目をつけられ、ヒロインを交えてボリビアへ逃走。
凄腕の連中から逃げ込んだ先で保安官の2人に対する態度など、大人として見ているのではなく、大きくなってもやんちゃなガキといったところだろうか。
まあ、そういうところなどからも魅力的に見せようとしているんだろうが。
ボリビアへ逃げても銀行強盗は相変わらず。
ここまでくると主人公たちをよくもまあこんな設定にしたもんだと思ってしまう(笑)
ほとぼりが冷めるまで少しはマシな仕事をやろうと、給料強盗からの護衛を引きうけるも案内されている途中で、案内人が殺されて終了(笑)主人公の2人も不運と言っては不運なのか。
そしてそこで「実は人を殺したことがないんだ」とカミングアウトするブッチ、それに反応するサンダンス。
たまに笑える2人のやり取りは良かった。
そして名曲の“雨にぬれても”が流れ自転車に乗るシーンは心に残る。明日のない彼らに見せる一時の安らぎの時間。
原題は“BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID”と邦題とまるで違うが、邦題の“明日に向って撃て!”は希望のない彼らの未来を進むのではなく、輝かしい未来を掴むために生きろということなんじゃないだろうか。そんなこんなでこの邦題は個人的に好きです。