『新源氏物語』(著:田辺聖子 新潮文庫)




源氏物語てちゃんと読んだことなかったりする。いつか読みたいと思っていたところにネットで読み易い源氏物語がある事を知り、購入。
上中下の全3巻で空蝉から始まっていて構成も若干違うようだけど、量もそれほど多くないし文体も現代語訳されているだけでなく読み易いように田辺聖子のアレンジも加わっているらしい。
そんな訳で確かに読み易かった。
時代背景っていうがあるんだろうけど、現代視点から読むと誰も彼も登場人物が凄すぎる。特に男が。
源氏のロリばっちこーい!おばさん?ばっちこーい!て感じでストライクゾーンが広すぎる(笑)更にストーカーあり、誘拐あり、軟禁あり、調教あり………どんな犯罪者だ(笑)
これが通用してしまうのは
 ● 時代
 ● ※ただしイケメンに限る
やっぱりこれか。
源氏自身は若い頃はもちろん老いても魅力溢れる人物のようで。芸も身分も申し分ない。完璧超人すぎて笑った。
源氏視点だけでなく他の登場人物の視点で物語が展開していく箇所もあるんで飽きは来なかった。
衣装や催し物は細かい描写のため当時の華やかさが想像できる。
末摘花の扱いが可哀想過ぎて読んでいて不憫に思えてしまったけど、他の現代語訳作品も同じ様な扱いなんだろうか。それに対して源氏に愛され続けられていた紫の上が可愛らしいけど終始振り回されっぱなしだったなあ。
源氏物語』読んでみたいけど古典苦手だし、長いし、読み辛そうて人は『新源氏物語』を触りだけでも読んでみては?