『旧怪談 耳袋より』(著:京極夏彦 メディアファクトリー)


漢文や古文は読み辛く、単語に含まれる意味もいくつかあり、また現代文のように流れるように読むことが難しいため、大学受験のときにハタと気が付いた。
あー、オレ苦手だこれ。
が、苦手なのは文であって内容には興味あり。昔の怪談を読みたいとずっと思っていたので、この本との出会いはホント良かった。
解り易い様に砕いた現代文と振り仮名の付いた原文、一つの話に2種類の文があり、比較しやすくどちらもまた読み易い。オレはビビリなんで短い話は原文→現代文、長い話は現代文→原文という順で読み進めた。
そして古文て振り仮名があるだけで、ああも簡単に読み易くなるとは。
10ページも満たない短編が幾つもあり、中には少しゾッとするような話もあれば、軽く笑える話もあり。怖いというより不思議な話が多い印象。夏に読むにはピッタリの本かと。
ただ、AとかBとか登場人物がアルファベットになってしまっているのには萎えた。あと外来語もいらね。
読み終わった後、この本が児童書と言うことを知ったのは内緒だ。どうりで振り仮名が付いてて、字も大きい訳だ、納得(笑)