随分前からこの蕾がずううううううっとなんの植物なんだろう?と気になっていた。
とはいえ熱心に調べようともしなかったわけだが、日々山の情報をチェックし始めてから今年に入って「ミツマタ」ということがようやく判明した。
ミツマタで調べるとミツバ岳山頂にミツマタの群生地あるとのこと。なかなか時間が取れずようやく行動に移す時が来た。
3時過ぎに家を出て5時過ぎに滝壺橋の手前にある駐車場に一番乗りで到着。
駐車場からは丹沢湖と桜という目を奪われる景色が広がっている。
少し先の滝壺橋を渡り…
右に登山口発見。
スタート直後からザレ気味の急登が続く。
今年度初登山。コンクリートジャングルとは違い自然に囲まれていると元気が出てリラックスしていることを実感する。久しぶりの登山だからか軽快に足が進む。
登り始めて1時間もしないところでお目当てのミツマタの群生が甘い香りとともに現れた。既に全体が白くなっているのはピークを過ぎているのだろう。黄色は元気に咲き誇っていて、白は静かに咲いている。そんな印象。
この斜面を抜けたところが山頂付近になるのかな?
正解。なだらかな登山道となり少し進んだところで先程の香りが強くなった。
あー、これは見事だ。
富士山も見えている。
なにはともあれミツバ岳山頂に到着!
ミツバ岳は大出山とも言われているようだ。
誰もいなくて山頂が結構広く見渡す限りミツマタが咲き乱れている。
上から。
改めて富士山とミツマタ。
眺望もそれなりにあってなかなかいい山だ。
腹は減ってないので先へ進むことにする。
登山道から少し外れたところのあちこちにミツマタを目にする。
アブラチャン。
ここからしばしザレ場の道を登る。
7時半前に権現山山頂に到着。
ここでしばし悩む。屏風岩山を通って大滝峠上から大滝橋へ下りて、と考えたが大滝橋から滝壺橋まで歩くと2時間近く。しかも車道歩きだ。それならと大滝橋バス停の時刻表を見た…がとてもじゃないが間に合いそうもない。……浅瀬入口に下山開始です。
この日が仕事の携帯電話当番でなかったら屏風岩山に行っていただろうなあ。また今度だな。
この先は初心者は不向きとなるようだ。さて気持ちを切り替えて出発。
ここから急斜面のザレ場が続く。低山とはいえ油断のならない山域だ。
鹿柵沿いに進む。テープがあり登山道も明瞭なため道迷いは滅多なことがない限り起きないかと。
途中から椿をよく目にするようになったので、この道を「椿ロード」と安直に勝手に命名する。
でここらで迷いやすい場所が一箇所。谷へ続くような登山道らしき道があるように見えるがそんな道は無視して左の下っていない道が正解。分岐を撮ればよかったがGPSがあるならまず間違えないかと。
下界に戻ってきてしまったなあ、と思わせてくれちゃう建物。
これはヤマザクラだろうが、桜はまだなんとか楽しめる。
鹿柵とはなんぞやと問いたくなるゲート。
浅瀬入口に到着。
トンネルを抜け
崖にひっそりと咲く桜と
シャイな富士山を眺めつつ
ボートと桜と丹沢湖を堪能する。
喧騒のない丹沢に静かに咲く桜。いいものです。
時折滝なんかを眺めつつ9時過ぎに駐車場に到着。
日帰り温泉の営業が10時からなのでそれまで着替えたり桜と丹沢湖を眺めたり、ゆっくりと贅沢な時間を過ごす。
時間的にガラガラだろうと思ってきたが…予想は当たり貸し切り状態でブナの湯で汗を流す。休憩室でうたた寝をしボチボチ出発。
TVで見て気になっていた最中が売っていたのでゲット。甘ったるくなく美味しい。
まだ昼前ってことでいつも西丹沢に来たときは何故かスルーしていた洒水の滝へ寄ることに。無料駐車場から緑に囲まれた小路を進み、
10分もかからないくらいだろうという距離に洒水の滝は目の前に現れる。
残念ながら赤い橋から先は通行禁止。
静かな滝でひっそりとそこにあるって印象。
お次は洒水の滝本寺 文覚上人ゆかりの寺で平山不動尊 常實坊に。
そして隣接している最勝寺へ。
山も外界も春真っ只中で「ああ、冬は終わってしまったんだなあ」と感慨深くなったり。
天気も眺望もよく目当てのミツマタの群生も見れた。ブナの湯や洒水の滝など気になりながらも今まで訪れたことがなかったが、ようやく訪れることができたので色々と満足の行く日であった。
桜の時期が過ぎればキャンプ地も少しは落ち着くだろうか。それとGWはどこの山に行こう。そろそろ計画せねば。